ヒトラーの防具(総統の防具)

先輩からの貸し出し本なのに2年もかかってようやく読み終えました。ふぅ~。
なぜそんなにかかったか・・・
それは中盤まで主人公の行動が歯がゆかったから。

主人公は日独ハーフの大日本陸軍武官補佐官の香田光彦。 
1938年のベルリン派遣から敗戦まで、彼の視点でベルリンの様子が綴られている。

彼の最初の仕事は大日本青年連合団がヒトラーに剣道の防具を贈呈する際の通訳だった。
初対面のヒトラーに魅力を感じた光彦だったが、ミュンヘンで精神科医をしている兄:雅彦から《患者に対する安楽死政策》への憤まんを聞かされ、《ユダヤ人迫害》や空襲で人々が逃げ惑い、死んでゆき、街が破壊される様を目の当たりにし、軍人として教育を受けた自分のあり方を考え直すことになる。

一介の外交官に出来ることは?

兄は お前の役割は《日本国民の眼であり耳であること》というのだが・・・。
 



この主人公、ハーフだし(たぶん?)見た目も格好いいし、頭もよくて、竹刀の素振りで精神統一するような硬派で、やさしくて、、、
自分の危険を顧みずユダヤ人女性をかくまうくらいの正義感の持ち主で、正直
言うことなし!!!のハズですが、、、

イマイチなぜそのユダヤ人女性を愛しちゃうのか納得いかない・・・ФФ
これだけ男らしい人ならそのご時勢、女性のことぢゃなくもっとベルリンや日本の事をだけを一途に考えていて欲しかった・・・。
きっとあなたのご両親もお国の為に心身捧げてると思ってたハズよ。

そして《日本国民の眼であり耳であること》も重要かもしれないけれど
その情勢をもう少し本国に伝える努力をした方が良かったんぢゃぁ・・・。
たとえダメもとだとしてもさっ!
とか簡単に言ってしまえるのは今が自由でなんでも言える世の中だからかも。
社会や環境によって正義も摩り替わってしまうのだなぁとしみじみ。
そんな中、世界を客観的に捉えることができた常識人:東郷大使の
真理は常に弱者の側に宿るという言葉がこの小説の主題なのかな。

ラストはようやく光彦が思い切った行動に出てくれて、最後まで読んだ甲斐がありました。
もうちょっと早くしてくれぇぇぇ~!このまま悲しく終わるかと思ったよ。

う~ん、でもなんだかんだ言ってやっぱりステキ♡光彦さん。理想系。
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byちかぽん by milla5 | 2005-11-15 21:26

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